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人間らしくて、いいじゃないですか  津留晃一著 1,500円(税込)


1,500円(税込)
・・・と思っている自分がいる

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残業が多く、義母に夕食を作ってもらうことになりがちです。「何をしてて、そんなに遅くなるの」、「たまには早く帰ってきて、子供に夕食を作ってやれば」と義母が言っていると、親戚の人から聞きました。
 間接的に聞くことによって、余計に腹立たしくもあります。好きで遅くなっているわけでもないのに、と思うとストレスがたまります。
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それでは、あなたの『たまっている想い』を出していきましょう。
「どうしてそんなこと言われなければならないの」、「私だって早く帰ってこられれば、晩ご飯つくれるわよ!」と、一つずつ言ってみてください。自分の中にある不平不満を、外に出すのです。
その不平不満を人にぶつけたら、自分からは抜けますが、また返ってきます。『与えるものが受け取るもの』ということです。だから、自分でそれを引き取って浄化するのです。
あなたが一番腹の立つことは、その中の何ですか?

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やはり、そのことを回りまわって親戚の人から聞いたことです。
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あなたは、他人からそれを聞いて、「非難された」と解釈しているのですね。でも、それは、避難かどうかはわかりません。

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いえ、「夕食をつくらない」、「家事をしない」とか付け加えられて・・・。
私だって時間があれば自分でやろうと思ってはいるのです。
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しかし、言われたことは事実なんですよね。あなたの口からも先ほど聞きましたが。要するに、それは『事実』であって『非難』ではないのです。食事をつくらないことにたいして、自分で自分を咎めているのです。
ちょっと質問させてください。「私の子供は食事を作りません」と「私の嫁は食事を作りません」。それぞれに、あなたはそういう感情を持ちますか?
『子供』に対しては何も感じなくても、『嫁』の方を聞けば、「ひどい嫁だ」と思うかもしれませんね。あなたの中には、「嫁がご飯をつくるものだ」という考え方があるでしょう?
だから、あなたを追い込んでいるのは、「嫁である私が、食事の用意をしなければいけない」という考えです。それに、第三者から聞いたのだから、先ほどのお義母さんの言葉も、非難かどうかはわからないはずですよ。

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でも直接、本人から抗議されたこともあるんです。
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その『抗議』というところが大事です。
その日のお義母さんはひどく疲れていて、こんな日はあなたにご飯をつくって欲しいと思って、ただそう言っただけかもしれません。あんたに自己否定がなければ、「あー、お義母さん疲れてるのかなー」で済むはずです。
しかしあなたは、「仕事を急いで終わらせて、早くご飯をつくらないと・・・」と自分を咎めているときに、お義母さんのその言葉を聞くからグサッとくるのです。
例えば、お義母さんが同じような口調で子供(お義母さんにとっては孫)にこう言ったとします。「お母さん、早く帰ってきてご飯つくってくれればいいのにね」と。
きっと子供は、「そうだね」と言って、それで終わりでしょう。子供は、食事をつくるのが自分の仕事だとは思っていないから、責められるなどとは露とも思いません。


■概念を外すには自己浄化
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実際に、義母は子供にもよく言うのですが、子供もそれを聞かされて困っているような感じです。そんなときでも、子供に「それは事実だよ。お母さんは忙しくてご飯つくれないの」と言えばいいのでしょうか?
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子供にどう言おうかなどは問題ではありません。あなたが自己浄化できていれば、子供がおばあちゃんからその話を聞かされても、困っているように感じないでしょう。
子供が困っているように見えるのは、「そんなことを子供の前で言わなくてもいいのに」と、あなたが困っているからです。だから、そう感じてしまうのです。
今のように、「子供にどう言えばいいのか?」と頭の中で考えるけれど、それはどうでもいいことなのです。そういう発想はなくなると思ってください。
大切なことは、自己浄化することです。あなたが「食事をつくらなければ」という想いを手放すことができるかどうかです。
概念を外す(手放す)ことができるかどうかです。
概念を外す(手放す)とは、頭で考えるのではなく、実際に作業をするのです。「自分がつくらなきゃ」という岩盤のように固い価値観を崩す作業です。

イライラの原因になるこの岩盤を壊しても、日常生活には何の差し支えもありません。岩盤を壊した後は、TPO(とき・ところ・日常)に合わせて食事をつくればいいのです。
おいしいものをつくりたいなぁと感じたらつくる。残業で遅くなるときは任せる。帰りにお総菜を買って済ます・・・。いろんな日があっていいのです。
365日あなたがつくらないといけない、なんてことはないのですから。

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では、「時間があるときは、つくろう」と考えればいいですか?
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そう思うようになったら、あともう少しです。これではまだ、「時間のあるときには、つくらなくてはいけない」という考えが残っています。
今度、「お義母さんが『いつも残業で晩ご飯をつくらない』と言ってたわよ」と親戚の人に言われたら、「ホントそうなの。私って全然つくらないのよ、アハハ・・・」となれば、OKです。そこまでやりましょう(笑)。


[ 目 次 ]

  …と思っている自分がいる
  外は、心を反映する世界
  今のままで大丈夫なんだ
   コラム 1  自己満足ごっこ

  幸せになろうという想い
  すべては浄化から始まる
  想ったら結果は出ている
  そこには不必要な想いがある
   コラム 2  目的を阻む想い

  直観に素直に従う
  言い聞かせなくてはならない想い
  何に力を与えていますか
  自分の意見を述べ、相手の意見を聞く
   コラム 3  自我のパラドックス

  『裁く者』にならない
  自分を定義しない
   コラム 4  エデンの園 〜善悪の判断〜

  真の宇宙観を構築する
  恐れと真正面から向き合う
  傷ついた自分を癒してあげる
  心がマイナスに走り出す瞬間
  自己改造と欠点克服の違い
  無為自然、ノーコントロール
   コラム 5  集合意識

  あなたの敵は、自分の想い
  思い通りにしたい気持ち
  大事なのは、その時の感情
  あなたの解釈は、ニセモノです
   『真理の刀』で返り討ち
   コラム 6  梅干し

  比較の中での自分と相手
  思考の外へ出よう
  妄想から逃れて、豊かになる
  子供の選択に任せる
   コラム 7  ハイヤーセルフのささやき

  すべてのものは、必ず何かの役に立つ
  ニュートラルに留まる必要はない
  人を疑ったことがありますか?