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多くの人がこの本で変わった 〜津留晃一コンセプトノート  津留晃一著


1,620円 (税込)
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◆どうして、それが嫌いなのか

ひとつ身近な話題でお話します。
「会社の社員旅行で、同室の人のイビキがうるさくて眠れなかった」。よくある日常的な会話だと思います。
取るに足らない些細な問題で、ふだん気にも留めないことだとは思いますが、実は些細な問題のほうが、ずっと多くのことに気づけるのです。痛みが小さくその現実の中にのめり込まないで済むからです。
こんなとき、あなたはイビキをかいている人から迷惑を受けた被害者で、イビキをかいた人は加害者だということになりますが、それは本当なのでしょうか?
もしイビキによって安眠を妨げられたというのなら、騒音のする電車の中でうたた寝している人たちは、一体どういうことになるのでしょうか?
 なぜ人はイビキはイヤなのでしょうか。
「イヤなものは、イヤなんだ。イヤなんだから仕方がないだろう」と人は、よくわけも分からず、嫌いなものを「生理的に嫌いなんだ」という説明をつけて済ませてしまいます。
が、そうなると、自分ではその問題をどうすることもできなくなってしまいます。「自分ひとりでは解決できない他人の問題」と考えざるを得なくなるというわけです。
そうして、その人か遠ざかることに意識が向かってしまいます。
「どうして、それが嫌いなのか」ーそのことに意識を向け、「嫌いなものから、どうやって遠ざかるか」ではなく、それが嫌いな理由を探してください。
嫌いな理由はあなたの内側にあるのですから、それはあなたひとりで解決がつきます。嫌っている原因が見つかったら、もう逃げ出す必要がなくなるのです。

◆受け継いできた習慣的な考え方

「それは、そのとおりでしょう。嫌いなものがなくなれば、いいに決まってる。でも、イビキはだれだって嫌いでしょう。別にオレだけが嫌っているわけじゃない。嫌って当たり前でしょう」という想いが湧いてくるのが、これまでの習慣でした。
人と比較して、他人の受け入れている考え方を自分も受け入れるというクセが染みついてしまっています。
人と同じであるというモノサシによって、自分の正しさを計り続けてきたの
です。
他の人とだいたい同じ考え方であれば正しいと判断して、それ以上に考えることはなかったのです。
ですから、あなたは自分の親と同じ苦しみを体験していながら「そのことは、それでいい」と自分を納得させ続けているわけです。「それは仕方のないことだ」と自分をコントロールしているわけです。
「この世には、我慢しなければいけないこともある」と悟ったように錯覚してしまいます。そんな人が大人であると言われてきたわけです。

あなたが他人のイビキを嫌うわけは、イビキをかくのは〈良くないこと〉だと思っているからにほかなりません。
あなたは、いつも親からこう言われ続けてきました。「こんな夜更けに騒いではいけません。近所迷惑でしょ、静かにしなさい。少しは人のことも考えなさい」と。
素直な子供は「そうか、夜中に大きな物音を立てることは悪いことなんだ」と親の言葉を受け入れます。
こうして親に生存権を握られている幼子は、自分のしたいことではなく、親のしたいように動き始めるのです。
そして「夜中に騒音を立てるのは、悪いことだ」という固定的価値観ができあがります。

《受け入れたら、ストレスは感じない》

私の妻は電車に乗ったこっくりこっくりと居眠りを始めます。
電車の音が、まるで子守歌でもあるかのようです。
人のイビキよりも電車の騒音のほうが、音量は明らかに上でしょう。

ボリュームいっぱいにスピーカーを鳴らしてジャズ喫茶の中で、うたた寝している光景も何度か目撃しています。
うるさいから眠れないというのはウソです。

イビキが気になるのは、その騒音のせいではなく、「夜中は静かであるべきだ」とする考え方からくるものです。

あなたを悩ませているのは、音ではなく、「夜中は静かであるべきだ」という考え方からくるものです。

あなたの心には「静かにしないといけない」という想いがあり、その想いどおりでないところにストレスを感じます。

ストレスは、純粋な〈意識の葛藤作用〉です。
ですから、〈想い〉がなければストレスは起こりようがないのです。

人はジャズ喫茶の中に音を求めて入ります。
そこには音があって当たり前なのです。
電車の中では騒音は当たり前で、その当たり前と考えているものとは、あなたが受け入れているものです。

受け入れたものは、もはやあなたの外にはなく、あなたと一体です。
一体となったものから被害を受けることはありません。

どんな騒音も、その存在を受け入れているものは、あなたと分離しないのです。あなた自身と同化した、自身の一部である音の中で、スヤスヤと安らかな眠りにおちていくわけです。


[ 目 次 ]
 1章 現実をつくっているのは
 2章 今、この瞬間がベスト
 3章 人は、信じるものを見る
 4章 あるがままに
 5章 有限者から無限者へ
 6章 今、そこで遊ぶこと
 7章 束縛から100%の自由へ
 8章 愛をとおして
 9章 比較そして語り
10章 記憶による制限
11章 この世は鏡
12章 望む現実の創造
13章 恐れから生まれるもの
14章 何を選択するか
15章 本当の奉公家
16章 <在る>ことの意味
17章 他人はいない
18章 加害者はあなたがつくる
19章 絶望感から学ぶ
20章 嫉妬心の克服
21章 害をもたらすもの
22章 自他一体とは
23章 今・ここ・この瞬間
24章 起きてくること
25章 意識の焦点
26章 内部対立する想い
27章 反応を大事にする
28章 観察者になる
29章 真の問題解決とは
30章 真実と事実